衛星無線機とIP無線機の導入事例 男鹿市役所様

衛星無線とIP無線 役所

導入事例

男鹿市役所

Case study

市民の安全にかかわるからこそ急務

衛星無線とIP無線の連携で災害時に強い冗長性のある通信手段を構築。

Profile

男鹿市様は、秋田県西部の男鹿半島に位置し、三方を日本海に囲まれた人口約2.3万人の市で、「なまはげ」などの伝統文化と豊かな自然景観を活かした観光地として知られています。また、稲作や水産業を主要産業としており、秋田県内漁獲量の約半数を占めるほど豊富な水産資源に恵まれています。
防災意識の高い同市では、緊急時の連絡手段として衛星無線機を導入し、ネットワークの冗長化など先進的な取り組みをされています。

導入機種
IC-SAT100、IC-SAT100M、VE-PG4(RoIPゲートウェイ)、IP700PLUS
男鹿市役所
所在地:秋田県男鹿市船川港船川字泉台66-1
人口:約23,000人
HP:男鹿市役所
取材先
総務企画部 危機管理課 危機管理班 主事 鈴木優冴様
※役職等、掲載情報は全て取材当時のものです。

危機管理課について

危機管理課の業務内容を教えてください。

危機管理課では、防災や市民の安全にかかわる業務全般を担っています。
備蓄物資の整備や災害時の情報収集、情報共有や指示伝達のための通信手段の確保も重要な役割です。
消防団と連携して行方不明者の捜索指揮を行うなど、実働をともなう対策にもあたっています。

導入事例 男鹿市役所

お話を伺った 鈴木様

導入のきっかけ

衛星無線機を導入されたきっかけをお聞かせください。

2024年の能登半島地震を受け、危機意識が一層高まりました。
能登半島と男鹿半島は地形が似ており、孤立する可能性のある集落が12地区あるため、確実な通信手段の確保が急務でした。
国の交付金(新しい地方経済・生活環境創生交付金:地域防災緊急整備型)を活用して整備を進めています。

導入事例 男鹿半島の地形

男鹿半島の地形

導入機器の構成

導入された機器の構成について教えてください。

まず、IP無線機を整備するため、男鹿消防本部のIP502Hや消防団のデジタル簡易無線機と相互通信できるハイブリッド機「IP700」を導入しました。
孤立する可能性のある集落には、携帯型の衛星無線機「IC-SAT100」を配備し、車両2台には同じものを車載アンテナとドッキングステーションとともに取り付けました。
本庁舎には固定型の衛星無線機「IC-SAT100M」を1台設置し、RoIPゲートウェイ「VE-PG4」経由でネットワークに接続しています。RoIPゲートウェイは2台、auとドコモの回線を用意し、どちらかが不通でも切り替えられる構成です。
同一構成を若美支所にも設け、本庁舎と若美支所のいずれかが被災しても通信を維持できるよう冗長化しています。これにより、市内全域での通信手段を確保しました。

導入事例 男鹿市役所 導入された無線機の運用方法

導入の効果

導入後の手応えはいかがですか?

現在(取材時:2025年12月)、衛星無線機は孤立する可能性のある集落への配備を順次進めている段階です。
テストではワンタッチで通話できる点が好評で、電話と異なり一斉同報が可能なため緊急時の情報伝達に有効ですね。堅牢なつくりなので屋外での使用も安心です。

携帯機のIC-SAT100は、本体に付いたアンテナで直接衛星と交信するため、屋外の開けた場所での使用が前提です。
孤立する可能性のある集落などに配備し、屋外での現場対応に適しています。

一方、固定局用機のIC-SAT100Mは、屋内に設置した本体を屋外の衛星アンテナに接続して運用します。
本庁舎や若美支所のような拠点に設置し、RoIPゲートウェイを介してIP無線網と連携させることで、災害対策本部など屋内に設置したIP無線とも衛星網・IP網を通じた通話や一斉同報が可能になります。

導入事例 RoIPゲートウェイ2台(左)、IC-SAT100M(右)

RoIPゲートウェイ2台(左)、IC-SAT100M(右)

導入事例 屋外の衛星アンテナ

屋外の衛星アンテナ

IP無線機は多数のグループ設定が可能で、用途に応じて切り替えられます。
車載用のドッキングステーションは、運転中でもスピーカーマイクで通話できるため実務上便利です。
※無線機のスピーカーマイク使用は、道路交通法の携帯電話保持規定には該当しないとされています。

導入事例 ドッキングステーションとスピーカーマイク

ドッキングステーションとスピーカーマイク

導入事例 男鹿市消防団の車両

男鹿市消防団の車両

導入事例 小さな黒の突起が車載アンテナ

小さな黒の突起が車載アンテナ

今後の展望

今後の展望などがありましたらお聞かせください。

スターリンクも導入済みで、既存のツールと連携・応用可能な手段があれば引き続き情報収集を行い、連絡手段の強化に努めていきたいと考えています。

導入事例 男鹿半島のなまはげ

男鹿半島のなまはげ

導入機種

アイコム 衛星無線機 IC-SAT100

地方自治体で活躍中の無線機

アイコム 衛星無線機 IC-SAT100

通信範囲目安:地球全体免許不要低軌道衛星(イリジウム®)GPSBluetooth®トークグループ暗号化通話ショートメッセージ多言語表示防塵防水IP67/55/54緊急呼出しType-B音声録音

地球全体をカバーする衛星間で通信するため、僻地や海上などインフラが整備されていない場所でも通信可能。

商品紹介

アイコム 衛星無線機 IC-SAT100M

アイコム 衛星無線機 IC-SAT100M

アンテナを屋外に設置して、屋内・地下・車内など衛星に電波が届かない場所からでも衛星通信が可能になる無線機。

商品紹介

アイコム 通信拡張ユニット VE-PG4

通信拡張ユニット VE-PG4

IP無線やデジタル簡易無線など異なる無線機間の通信、IP電話や外部機器の連携を可能にするRoIPゲートウェイ。

商品紹介

アイコム ハイブリッドIPトランシーバー IP700 PLUS

ハイブリッド無線機

アイコム ハイブリッドIPトランシーバー IP700 PLUS

通信範囲目安:全国(IP)/~4km(簡易)免許不要(IP)登録局(簡易)免許局(簡易)5W/1W(簡易)デュアルSIM(IP)同時通話(IP)GPS(IP)秘話(簡易)防塵防水IP67/55/54エマージェンシー録音再生Bluetooth®

IP無線「au・ドコモ」とデジタル簡易無線「登録局・免許局」が一台になった無線機、ハイブリッドIPトランシーバー。

商品紹介

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