導入事例
IP無線機

横浜市立市民病院

Case study

病院内でも利用可能なIP無線機

コミュニケーション効率が上がり、スタッフの能動的な動きが増えました。

IP無線トライアル申込み実施中

神奈川県内で唯一の「第一種感染症指定医療機関」であり、高度急性期医療を担う横浜市立市民病院様。2020年5月に移転し、650床、34診療科を、1506名の職員が支えています。これまで難しかった医療機関での無線機利用ですが、IP無線機 IP501Hを選択されることで解決し、現在75台を運用されています。

※当院では「電波利用安全管理部会」を設置し、医療機器の安全性に配慮してIP無線機を利用しています。

Profile

横浜市立市民病院
開 設:1960年10月
病院長:小松弘一
所在地:横浜市神奈川区三ツ沢西町1番1号
職員数:1506名
URL:https://yokohama-shiminhosp.jp/index.html
取材先
臨床工学部 担当課長(臨床工学技士) 相嶋一登様
看護部 看護師長(感染症病棟担当) 山田道代様
※役職等、掲載情報は全て取材当時のものです。

導入のきっかけ

IP無線機を導入したきっかけを教えてください。
相嶋
医療機器への電波干渉問題があり、医療機関で電波利用機器を運用するのは難しいものでした。一方で職員が効率的に動くには、コミュニケーションの効率を上げることが必要です。これまでも何度か無線機の導入を検討してきましたが、送信出力の大きさがネックになっていました。特定小電力無線機も試しましたが、実用には向きませんでした。
IP無線機は、病院内でも使用されている携帯電話の電波を利用しています。これなら送信出力が低く、医療機器への影響もほとんど見られません。
課題

コミュニケーション効率を上げるためには、無線機が必要だが、課題があった。

  • 医療機器への電波干渉
  • 送信出力の大きさ

ClearIP無線機なら送信出力が低く、医療機器への影響もほとんどなく使用できる。

ご利用の用途

貴院ではIP無線機を、どのような場面でご活用されていますか?
相嶋
情報伝達に緊急性があり、一斉に伝えなくてはならない場所で使っています。具体的に言うと、感染症病棟、救命救急センター、手術室、ICU、HCU、産科病棟などです。
例えば、心筋梗塞の患者様はドア・トゥ・バルーン・タイム短縮といって、処置までの時間を1秒でも短くすることを求められます。全員が素早く、事前に情報を共有していることが重要です。このほか、臨床工学技士は業務リーダーが持っていて、必要に応じて各チャンネルをモニタリングしています。
横浜市立市民病院 IP無線機 導入事例

お話を伺った 山田様(左)、相嶋様(右)

導入の効果

IP無線機「IP501H」をお使いになって、いかがでしょうか?
山田
私が担当している感染症病棟は、患者様が入院しているエリアをレッドゾーン、スタッフがいるエリアをグリーンゾーンに区分けしています。レッドゾーンに入るには防護服が必要なため、グリーンゾーンにいるスタッフとのコミュニケーションが困難でした。頭全体を覆っているので携帯電話は使いにくく、大声を張り上げてもなかなかエリア外には届きません。エリアの境目に人を立たせて、伝えてもらうしかありませんでした。そのうえ全26床が個室になっています。病室に入ってしまうと、まったく声が通らないのです。
それが無線機を使うようになってスムーズにコミュニケーションがとれるようになりました。
横浜市立市民病院 導入事例 防護服でもコミュニケーションがとれるIP無線機

防護服でもコミュニケーションがとれるIP無線機

相嶋
臨床工学技士の役割は、人工呼吸器や最近話題のエクモなどの医療機器を用いた重症患者の治療です。そうした中、仕事をしながら手術室や集中治療室などの無線を聞いていて、気になる点があったら割込んでサポートするというようなことができるようになりました。
現場にいなくても院内のさまざまな状況が把握できるのです。
山田
そうですね、たとえばある看護師が「検体を検査室にもっていきます」と連絡しているのを聞いて、「これもお願い」と頼むことができたり。細かいことですが、忙しいときは助かります。
相嶋
これまでは目で見える範囲のことしかわからなかったのですが、無線を聞いているチームの誰かが助けてあげることができるようになりました。
横浜市立市民病院 導入事例 チームの誰かが助けてあげることができるIP無線機

チームの誰かが助けてあげることができるIP無線機

山田
最近の病棟は、院内感染防止や患者様のプライバシー保護・快適性確保のために、病室の個室化が進んでいます。部屋は広く、壁で仕切られることが多くなっています。昔は大部屋で仕切りはカーテン1枚ということも当たり前で、見通しも声のコミュニケーションも今よりもしやすかった。個室だと、目の前の患者様に対応している間、ほかの情報が入りにくくなってしまいます。我々スタッフの方でやり方を変えていかなければなりません。
大きく変わったなと思うことはどんなことでしょう?
相嶋
院内のどこにいても、1対多のコミュニケーションができることですね。
携帯電話のように1対1だと「誰に」連絡するかを考えなくてはなりません。その人で解決できなければ「次は?」と。そうしているうちに時間は過ぎてしまいます。
1対多だと、拾える人が拾ってくれる。状況がわかっていれば事前に準備ができる。スタッフの動きが能動的になりました。例えば、無線を聞いていると救命救急センターでスタッフが足りなくなりそうだということが予測でき、前もって応援に向かうというようなことができます。同じ空間にいれば当たり前のことですが、離れた場所でもできるようになったのは大きいです。
横浜市立市民病院 導入事例 1対多のコミュニケーションができるIP無線機

1対多のコミュニケーションができるIP無線機

IP無線機 導入効果まとめ
  1. 全員が素早く、事前に情報を共有できるようになった。
  2. 防護服でもスムーズにコミュニケーションがとれるようになった。
  3. 現場にいなくても院内のさまざまな状況が把握できるようになった。
  4. 気になる点があったら割込んでサポートもできるようになった。
  5. 無線を聞いているチームの誰かが助けてあげることができるようになった。
  6. 院内のどこにいても、1対多のコミュニケーションができるようになった。

導入機種の後継機種

アイコム IP無線 IP502H

アイコム IP無線機

IP502H

免許不要携帯通信範囲(目安):全国

ドコモとauのSIMが同時装着できるデュアルSIM対応のIP無線。一方がダウンしてもキャリアの切替だけで使えます。

  • 同時通話で携帯電話のように、お互いが同時に話せる。
  • 多重通話で重要な連絡を割り込んで伝えられる。
  • 一斉通話、個別通話、グループ通話にも対応。
  • 屋外や水に濡れやすい環境でも安心の防塵防水IP67規格。
商品紹介
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