スプリアス規格の変更について
使用期限や対応方法
スプリアス規格の変更とは?
電波障害の原因となるスプリアス規格(スプリアスの強度の許容値)が変更となりました。その規格の改定前が「旧スプリアス規格」、改正後を「新スプリアス規格」としています。総務省の発表により、旧スプリアス規格の無線機が使用できなくなる日が来ます。旧スプリアス規格の無線機から新スプリアス規格の無線機への買い替えは、テレコムにご相談ください。
旧スプリアス規格の無線機の使用期限や使用した場合の罰則、新スプリアス規格かどうかの確認方法や旧スプリアス規格だった場合の対応方法、新スプリアス規格移行後も使える無線機については下記をご参照ください。
スプリアスって何?
スプリアスとは、無線設備から発射される電波のうち、所定の周波数を外れた不要な電波のことをいいます。スプリアスは、他の機器の電波障害の原因となるため、電波法によりその強度が制限されています。強度の許容値の改正前を「旧スプリアス規格」、改正後を「新スプリアス規格」としています。
なぜ旧スプリアス規格の無線機が使えなくなるの?
不要な電波をできる限り低減させることによって、電波利用環境の維持・向上、電波利用の推進を図ろうと、世界無線通信会議でスプリアス発射強度の許容値が改正されました。日本でも2005年関係省令等が改正され、電波法により定められた強度の許容値を超えてしまう旧スプリアス規格の無線機の使用を制限することになりました。
旧スプリアス規格の無線機の使用期限は?
旧スプリアス規格の無線機の使用期限は、「2022年11月30日」から「当分の間」延長へ改正されました。
旧スプリアス規格は、業務用アナログ無線機や古いデジタル無線機(2007年11月30日以前製造)で使用されています。
万一、旧スプリアス規格の無線機を使用した場合の罰則は?
旧スプリアス規格で認証を受けたものを使用した場合は、電波法違反となり、罰則・罰金の対象(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)になります。旧スプリアス規格の無線機をご使用のお客様は、新スプリアス規格の無線機への買い替えをご検討ください。
旧スプリアス規格か新スプリアス規格かの確認方法は?
下記どちらかで確認できます。
- テレコムに相談する。テレコムに相談
- 総務省 電波利用ホームページ「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」で確認する。電波利用ホームページ
※検索対象は、1999年3月以降に技術基準適合証明等を受けた機器。確認に必要な「技術基準適合番号」は、無線機本体の電池パックを外した辺りに記載されています。
旧スプリアス規格の無線機を使用している場合の対応方法は?
下記どれかの対応が必要です。
- 新スプリアス規格の無線機に買い替え。
- 買い替えない場合、新スプリアス規格に適合するフィルタを取り付ける工事を行う。
- 無線機のスプリアスを実測し、新スプリアス規格への適合を確認する。
※総合通信局に、1.2.は免許局の変更申請手続きが必要です。3.は適合の確認届出書の提出が必要です。電波利用ホームページ